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一流アスリートの対談

対談 小野伸二vs三浦泰年

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小野伸二=小:   三浦泰年=三:   ナレーション=ナレ:

 

<スタジオ>

女性:続いては、小野伸二選手と三浦泰年さんのスペシャル対談、お送りいたしましょう。

 

ナレ:静岡サッカーの生んだ天才・小野伸二。少年時代からその輝かしい才能を見せていた小野は、プロに入り、栄光と挫折を繰り返しながら成長してきた。29歳(20091月現在)の今、小野伸二にとってサッカーとは。

 

三:伸二にとっては、オランダのフェイエノールトでやっていて、今回はブンデスリーガ(ドイツ)を選んで、違いというかそういうのというのは。

 

小:ドイツはやっぱりフィジカルコンタクトがすごく強いですよね。ボールを結構蹴ってやるみたいな感じですね。

 

三:技術のある選手というのが少ないイメージがあるので、仕事としてはあるんじゃない。

 

小:僕らみたいな日本人みたいな器用な選手の方が、非常にやりやすいかもしれないですけども、その前に削られますからね(笑)

 

三:ああ、そう。

 

小:だから、そこをしっかり自分でも慣れないというところですね。

 

三:(浦和)レッズにいた中で、一番思い出のあるプレーというか、得点であったりシーンというのは。

 

小:得点としてはやっぱり、(鹿島)アントラーズとか。国立(競技場)で1

0で勝った試合なんですけど、僕フリーキック決めて。それがすごく残っていますし、あとやっぱり日本平静岡市のスタジアム)で福田(正博)さんにボール出したんですけど、そこは僕の中で今までベストなボールタッチだったなという感じですね。

 

【試合映像 小野伸二 心に残るシーン】

 

三:伸二の理想のプレーとかサッカーっていうのは、どういう。

 

小:見ている人が楽しい。もうそれしかないんですけど。

 

三:逆に伸二が、俺のサッカーでこれが決まったときが一番楽しいんだとかというのは、どういう。

 

小:やっぱりダイレクトだね。思いがけないというか、みんなが思っていないところにボールを出すというのは、やっぱり……。

 

三:たまらない。

 

小:たまらないですね。

 

三:それは空間なの。空間だけじゃないの。

 

小:分からないですけど、何かいろんなイメージでありますけど。

 

三:それは子どもの頃からそういうイメージは。

 

小:自由にいつもやらせてもらっていたという感じはしますよね。

 

三:伸二はどういう子どもだったの。やっぱりサッカー大好き少年?

 

小:大好きですし、毎日ボール蹴って、もちろん。で、負けず嫌いでしたね。

 

三:負けず嫌いだった。

 

小:ボール取られたら、削ってでも取り返しました(笑)

 

三:伸二みたいなプレーヤーになりたいとかね、そういう人たちにアドバイスみたいな。

 

小:とにかく、毎日ボールに触れる幸せというのを感じて、楽しんで。変に型にはまることなく、自分で工夫しながら。常に練習でやっぱり試合を想定して。ここにディフェンスがいるんだとかね、フリーで自分が1人でボールをもらうときでも、こっちに敵がいたりとか、そういうイメージをしながらやったりすると、いざ試合になったときに、すごくそれが生きるという気がするので、やってほしいなと。

 

ナレ:少年時代から常に代表に選出され、ワールドカップも3大会連続して出場している小野伸二。代表への思いは。

 

小:(テロップ「20088月代表復帰するものの、その後招集されていない」)

以前だったら代表に入っていて当然みたいな感じに思っていましたけども、今はまた、Jリーグに入りたての頃の気持ちを持って、また代表に入れればいいなってすごく思います。代表の選手たちがすごく自信を持って、このワールドカップ予選を勝ち上がってくれれば、もちろんそれはそれですごく嬉しいですし、彼らのそういう刺激を受けて、自分ももっともっとやっていきたいというふうに思います。

 

三:静岡のファンに何か一言もらえれば。

 

小:静岡で育って、清水エスパルスに行くことが自分としてもすごくベストな道だったと思いますけども、そこを変えて浦和(レッズ)に行ってしまって、何人かの人をすごく裏切ってしまった形になってしまいましたけど、最終的に日本に戻ってきたら、清水でやりたいという気持ちがすごく強いですし。

 

三:うわあ、いいですね。

 

小:それまで自分もいいパフォーマンスを向こうでは出してという感じですね。

 

三:やっぱりエスパルスは気になるチームの1つ?

 

小:そうですね。あの日本平というのは、すごく僕としては思い出的な場所ですし、静岡のやっぱり育った環境というのは、非常に自分としてはすごく、宝物じゃないですけど、あるので。

 

三:やっぱり静岡に戻ってきて、もう一度、みんなが楽しいと思うような、そういうサッカーをやってもらいたいなと思います。頑張ってください。

 

小:ありがとうございます。(三浦と握手)

 

<スタジオ>

男性:小野選手の清水での活躍というのも、ぜひ見てみたいですよね。

 

―了―