橋下徹市長、ブチギレ大激怒!vs 在特会・桜井誠会長【まるで子供の喧嘩状態】
橋下徹市長、ブチギレ大激怒!vs 在特会・桜井誠会長【まるで子供の喧嘩状態】
司会:それではただ今から、ヘイトスピーチに関しまして、在日特権を許さない市民の会桜井会長と地元橋下大阪市長の意見交換を始めます。
橋下:先に言ってもらったらいいんじゃないですか?
桜井:あそうですか、先ずね、色々言いたいこともあるんですけれども、ヘイトスピーチについてお伺いできます?
橋下:いや、僕の意見を聞くんじゃなくて、
桜井:あんたが言いだしたことだろ。
橋下:あんたじゃねえだろ。
桜井:お前でいいのか、じゃ?あのね、先ずあなたが、ヘイトスピーチ云々と言いだしたことからしたでしょ。
橋下:大阪でもうそういう発言、やめろって言ってるんだ。
桜井:じゃ、どういう発言なのかって聞いてんだよ。
橋下:民族とか国籍をひとくくりにしてな、評価をするようなそういう発言をやめろっと言ってるんだ。
桜井:朝鮮人を批判することがいけないと、あなたは言ってるわけ?
橋下:お前な、
桜井:お前って言うなよ。
橋下:うるせえお前。
桜井:何だそれは。
橋下:何だお前。何だお前。
桜井:それでも男かよ。こうやって守られないとな。
橋下:座れ。
桜井:お前だろうよ。
橋下:おまえ、勘違いすんなよお前。
桜井:そちらこそ勘違いしないでもらえるか。
橋下:お前な、勘違いするな。
桜井:君は公僕だろ。
橋下:公僕が何だよ。
桜井:公の僕であってね、
橋下:お前みたいなのは許せねえと、言ってるんだよ。
桜井:だったら男だったらやってみろよ、一対一で。何だこの後ろの警備は。人に命守ってもらわなきゃ何にもできないのなら、最初から何も言うな。
橋下:大阪でお前な、そういう発言やめろ。
桜井:どういう発言なんだと聞いて、答えられないだろう、君。
橋下:おまえ、国会議員に言え。
桜井:は?
橋下:お前の主張は、国会議員に言えって言ってる。
桜井:あんたの友達の国会議員に言ってるよ。
橋下:言えよ。
桜井:お、言ってるよ。
橋下:どんどん言えよ。
桜井:で、それで終わりじゃないか、話は。
橋下:賛成権を持ってない、お前在日韓国人の人たちに言ってもしょうがないだろう。
桜井:その参政権を求めてるだろう、彼らは。
橋下:強いものに言えよ。
桜井:言ってるだろうよ。
橋下:もっと弱い者いじめばかりするんじゃなくて。
桜井:一体どう弱い者いじめしたか、教えてくれるか?
橋下:国会議員に言え。政府に言え。東京に行って来い。統一地方選挙あるだろ。
桜井:じゃ、何であんたは、呼んだんだよ、人を。
橋下:統一地方選挙あるだろ。立候補しろよ。
桜井:君ね、何で私を呼んだんだ、そしたら。
橋下:お前がな、
桜井:記者会見のあんたの発言、全部ここに抜き出してるけど、最初にお前が呼んだんだろうよ。
橋下:民主主義の選挙やって訴えろよ。
桜井:それでいっつも逃げてるだろ。
橋下:くだらないそんな政治団体かなんか知らないけどな、そんなしょうもないもないことやるんじゃなくて、今度の統一地方選挙でお前訴えたらいいじゃないか。
桜井:私は政治に興味ないんでね。
橋下:だから、在日の特定永住制度とか、そういうことに文句があるんだったら、それを作った国会議員に言えって言ってるんだ。
桜井:言ってるんだよ。そして何よりもね、特別永住制度なくしたら、どうなるか分かるだろ。
橋下:だから、国会議員に言え。
桜井:言ってるって言ってんだよ。
橋下:特定の個人をな、ルール違反をやってる特定個人がいるんだったら刑事告発しろ。民族をまとめて、国籍をまとめて、それに対して評価を下したり、ああいう下劣な発言をやめろ。
桜井:どういう下劣な発言なんだと言ってる。
橋下:裁判所で認定されてる事実だ。それ一審…
桜井:それ、私が言ったんかい。
桜井:一審・二審だから、最高裁でまだ変わる可能性もあるから、まだ断定はできないけど、そういう主張がお前あるんだったらな、ちゃんと政治家に言うか、立候補して訴えろよ。
桜井:なるほど、君は政治家じゃないんだね。
橋下:訴えろ。
桜井:君は政治家じゃないんだろ。
橋下:大阪市長。うん。
桜井:その大阪市長が何の権限があって、ヘイトスピーチがどうのこうのと言ってんの。これ7月の君の記者会見だよ。え、自分が相手をするから来いと、こう言ってるんだよ。しかも9月に何て言ってるよ。僕に簡単に会えると思うなとかね、ふざけたこと言うな、君は頭おかしいのか。7月に言ったことと9月に言ったこと全然違うだろ。で、政治家に言えっちゅうから、あんたにも言ってるだろうよ。どうだ?
橋下:国会議員に言えって言ってるんだ。
桜井:特別永住制度については言ってる。何よりも特別永住制度をなくすためには、日本人自身が強くならないといけないだろ。
橋下:市役所の前で訴えてもいいけど、韓国人や朝鮮人をひとくくりにして、それに対してああだこうだ言うなと言ってるんだ、大阪では。
桜井:日本人をひとくくりにして誹謗中傷をやるから、叩き返しただけのことだろうよ。
橋下:特定の個人を…
桜井:お前も日本人の代表だったら、少しぐらい言えよ。韓国人に。
橋下:特定個人が誰なのかを特定個人をちゃんと指摘しろよ。
桜井:朴 槿惠でもいいよ。君が言ってやれよ。
橋下:それで、刑事告発でもなんでもしろよ。民主主義のルールに基づいて。
桜井:こちらも民主主義のルールに基づいて、デモ行進やってる。
橋下:お前、何か勘違いしてるんじゃないのか、お前。
桜井:何を。
橋下:お前自分で世の中変えられる力持ってると思って、勘違いしてるんじゃないのか?
桜井:それはあんただよ。たかがね、一地方の首長ごときでふざけたことを言うなよ。
橋下:じゃお前、立候補して当選してみろよ。
桜井:政治に全く興味ないね。政治家というのはこの世で一番醜悪な人種だと思ってるんでね。
橋下:当選してから言え。
桜井:悪いけど、政治に興味のない人間が…
橋下:そしたら、政治的な活動するな。
桜井:政治を信じてない人間が政治に出るのは、何よりもこれ、冒涜行為だろ、違う?
橋下:世の中を変えるのはそんなに簡単なことじゃないの。
桜井:分かってるよ。それは、君を見てればよう分かるよ。
橋下:統一地方選挙をやって、ちゃんと訴えて、支持されるかどうか
桜井:これは選挙の話じゃない、話をそらすなよ。
橋下:お前みたいな差別主義者は、大阪には要らない。
桜井:なにが差別主義者だよ。
橋下:お前だよ。
桜井:なんで、差別主義者なんだ?教えてくれるか?
橋下:お前だよ。民族をひとくくりにしてしゃべるなっつってんだ。
桜井:じゃ、韓国人はみんな差別主義者かい。
橋下:ルール違反があるなら、
桜井:どうなんだ?朝鮮人はみんな差別主義者かどうか、答えろよ。
橋下:お前だよ、差別主義者は。
桜井:どうしてお前は、そうして話をそらすわけ?
橋下:な、もうやめろって。
桜井:あのな。
橋下:もう分かってんだろ、自分で。
桜井:そりゃ、あんただろ。自分の言ってるのもうめちゃくちゃじゃないか。
橋下:とにかく大阪では、お前みたいなカツは要らないから、政治的な主張と通常の表現の自由で収まるような主張に変えろって言ってるんだ。
桜井:お前ね、この間見て、在特会がおとなしくなったとか何とか言ってただろ。ああいうデモしか、我々やったことしかないんだよ。それ以外のデモで、あんたが言うヘイトがどうのこうのというデモがあるんだったら、ちょっと日付言ってくれるか?
橋下:だから普通にやれ。
桜井:普通にやってるんだよ。
橋下:表現の自由の範囲で普通にやれ。
桜井:それは確認したって、あんた言ったじゃないか。
橋下:だから、民族をひとくくりにして言うな。朝鮮人はな、出て行けとかな、ごみはゴミ箱、朝鮮人は半島に帰れとか、そういうくだらんことはやめろと。
桜井:それ言って、何が悪いわけ。
橋下:特別永住者の制度がおかしいんだったら、ここがおかしい、ここがこうしろ、これはおかしいじゃないかと
桜井:朝鮮人は朝鮮半島へ帰れと言うのは、ひとつの意見だろうよ。
橋下:やめろと、民族をひとくくりにするのは。
桜井:お前民主主義を否定するのをやめろよ。言論の自由を否定するのをやめろよ。
橋下:選挙出てからやれよ。
桜井:あんた民主政の下で選挙で受かったんと違うんかい。民主主義否定するなら辞めてからやれよ。
橋下:選挙出てから言えよ。
桜井:飛田新地、帰れよ。
橋下:選挙出てからやれよ、お前。
桜井:選挙に興味がないって言ってるじゃないか。あんたたちみたいな権力欲ばかりじゃないんだよ、人間は。日本を少しでも良くしたいと願う、あるいはね、日本に対して冒涜行為を働く、暴言を働くような人間がいたら、怒って当たり前と違うか。
橋下:勘違いするなよ、お前。いい加減にしろ。もう終わりにしましょうか。
桜井:帰れ、さっさと。
橋下:お前、ここ大阪市役所だぞ、お前が帰れ。
桜井:お前が呼んだんだよ、だから外でやろうっと言ったろ。
橋下:お前が帰れ。
桜井:生活保護の問題はどうや?
橋下:施設管理権は大阪市長にありますから。
司会:意見交換会終了させていただきます。
桜井:みっともねえったらありゃしねえな、この男は。言い逃げかい。はいさいなら。弱虫のね、橋下君、二度と会うことはないと思うけど、さっさと帰れ。飛田新地に帰れ。はい終わり。
桜井:ご覧の通り、橋下知事、市長でした。失礼しました。市長逃げ出しました。以上でございます。
ついでに言っとくけどね、今の市長ね、市役所はシロアリって言ってるのよ。これ変更すべきじゃない?
(?変更しましたので)
あんた?発言してるよ、いいの?ルールぐらい守れよ!
中田英寿とザッケローニの対談
「コンニチハ」
「チャオ」
「調子は?」
「いいよ 君はまだ世界の民なのかい?」
「ええ、まだ旅はしていますけど」
「最後にあったのは・・・」
「ブラジルですよね」
「まだ若いし プレーできるんじゃない?」
「ええ まだ33歳ですけど・・・でも・・・」
「世界の旅人をする方がいいかい?」
「今のところはそうしsたいと思っています」
1998年 セリエA ペルージャへ移籍
1年目から10ゴールをあげ、世界を驚かせた男、中田英寿。
そして、この時にもう1人世界を驚かせた男が居た。
低迷していた名門を就任1年目で優勝へ導き、名勝の仲間入りを果たした男を中田英寿はどう見ていたのか。
日本で最もイタリアを知る男が日本初のイタリア人指揮官を切る。
果たして、ザックジャパンの未来図とは?
その答えは今語られる
ザックの目に映るニッポン
「以前に何度か日本二いらしたことはあったのですか?」
「いや一度もないね」
「一度も?」
「でも日本に対しては遠くから見ているだけだったが、いつも親近感を持っていた。でも、まさかこんな形でくるとは・・・」
「監督として・・・」
「そう。だからオファーが届いた時、あまり時間をかけずにすず承諾したんだ」
「本当に?」
「ああ。日本にいいイメージを持っていたからね。だから国によっては断った。過去に外国の強豪クラブや代表チームからオファーをもらった事もあるが、行く気になれなかった」
「そうしていただいて日本人としてうれしいです」
「とにかく日本代表を見て最も心を打たれたのは選手たちの成長したいという願望だ。私はこれから10年間で日本サッカーが大きく伸びると思っている」
日本サッカーの課題
決定力不足は解消するのか?
日本の慢性的課題、決定力不足
攻撃的サッカーを得意とするザックは、その問題を解消できるのか・・・
「Jリーグのレベルはあなたから見て高い?それとも低いですか?」
「ヨーロッパのサッカーとは違うね。日本はもっとテクニカルだから。イタリアよりもスペインのサッカーに似ているかもしれない」
「スペインのサッカーに似ているというのは良い意味ですよね?」
「もちろんさ。ワールドカップで優勝した訳だからね。もちろん良い意味だよ」
「では日本に欠けていると思うものは?」
「センターフォワードがあまり豊富ではない。そのため、Jリーグではフォワードに多くの外国人選手を起用している。だから若い選手たちにとって、そのポジションでチャンスをつかむのは困難だろう。だが私は日本にも良いフォワードを見つけたよ」
「Jリーグで?」
「ああJリーグでだ。もしかするとトップ下で動き回るタイプの選手なのかもしれないが」
「スピードのあるタイプですね?」
「ああ。スピードの中でテクニックが使える。面白いと思った」
ザックが語る面白い選手とは誰か。
ワールドカップで南アフリカに行ったメンバー以外で召集されたフォワードは3人。
いずれもスピードとテクニックを兼ね備えている
「日本は自分たちの特徴に合わせたサッカーをすべきだと思う。つまり、今のテクニカルなサッカーをスピードに乗せてやることだ。もちろん、別のリーグから学んで、質の高いプレーを目指す必要があるだろう。確実に言えることは私は日本の伝統を買えていくつもりはない。その伝統の中に入っていくのはこの私であって、日本人が私に合わせるのではない」
中田が抱き続けた日本のジレンマ
20歳でA代表に選ばれて以来、日本を牽引し続けた中田。
その長き戦いの中でずっと溜め込んできたものがある。
それは、日本人体質とも言える代表選手のあり方。
それを、中田はここで新監督にぶつけた。
「僕の個人的な日本代表のイメージは、監督から言われたことは出来るけど、自分たちから何かをやることはできない。その点が日本に欠けている部分だと思うんです・
「クリエーティブな発想、想像力が足りないと?」
「ええ」
「これはユースレベルから始めるべきことなのだが、ボールをどこに出すべきかは、監督ではなく選手が決めるべきなんだ。それと同時にボールを持っていない選手も仕掛けていかなければならない。選手が考え、決断する、それが基本だ。選手はクリエーティブな発想を持たなくてはならないのだが、それはユースの頃から培っていくべきものなんだ」
「でもあなたはユースを教えることは出来ないでしょうから、どうすればいいのでしょうか?」
「ああ。私はA代表しか率いないからね。だが代表チームにやってくる選手には説明するつもりだよ。彼らは成長したいという気持ちを持っているし、私も、もtっとよくなりたいと思っていえるから、うまくいくと思うよ」
「ところでザックさん、英語は話せますか?」
「ほぼダメ!」
「ほぼダメ?」
「じゃ日本語はもっとダメ?」
「ああダメだ!まったくダメだ!でも最低限の日本語は覚える予定だ。だが、怒る時は間違いなくイタリア語だ」
「そういえば、イタリアでプレーする選手も2人いるが・・・」
「ああ森本ね。でも彼のイタリア語はとても訛っている」
「すごく訛っている」
「彼のイタリア語はイマイチだね。でも、長友はいいね❤長友はすぐにイタリア語を覚えると思うよ」
アルゼンチン戦に向けたザックの戦略
まもなくキックオフのアルゼンチン戦。
ザックはいかにメッシを封じるのか。
注目の一戦に向けついに明かされるその真意。
果たして戦術家ザックの秘策とは。
驚きのプランにヒデが迫る!!
「アルゼンチンせんは何より自分にとって大事な試合。いつものように真剣勝負を挑むよ」
日本代表新監督ザッケローニはいかに名勝への道を歩んだのか。
彼の故郷であるアドリア海に面したリゾート、チェゼナティコにそのルーツを探った。
38年来の友人の言葉には、ザックの負けず嫌いの一面が現れていた。
「ゴールが入った時は大声で叫んでいたね。ミスした時は、よく歯をカチカチやって悔しがったもんだよ」
少年時代、ザックが夢中になっていたものは空想の中での一人サッカー。
飲み物のフタを選手に見立て、自在に動かしていたという。
つまり、ザックにはフォーメーションや戦術も遊びの一つだったのだ。
「ザックがまだ小さい頃、我々がフォーメーションを決める時いつも近くでみていた。それで家に帰ったら飲み物のフタでフォーメーションを考えていたんだ。まだ10歳か12歳の子供がだよ。いかにサッカー好きか分かるだろう」
しかし17歳の時胸の病気を患い、激しい運動を止められ選手を断念。
監督への道を余儀なくされる・・・
だが、それがかえって彼の才能を引き出した。
そして1998年、ACミランでついにイタリアの頂点に立つ。
その、栄光をもたらした要因は、超攻撃的サッカー。
当時のイタリアでは2トップが主流だったが、ザックはフォワードを3人にした。
果たして、理由とは。
「トップにもう一人多く使いたいという思いから生まれたシステムだ。フォワードの3人は攻撃に持ち味のある選手だった。だから彼らに守備をさせることはなかった」
あのレオナルドも、ザックの元でプレーした一人。
「面白いのは左利きの僕を右に、右利きの選手を左に起用したことだよ。システムにとらわれず、選手の特性を活かすのがうまかったね」
着実にステップアップしたこともあり、長年に渡りチームを指揮したことがないザック。
実は今回の日本代表も2年契約。次のワールドカップまでにしなかったのはなぜか。
「私の持論だが、選手も監督も2年以上は同じチームにいるべきではない。なぜなら2年で全てを教える事ができるからだ。選手は1人の監督から何かを習ったら、別の監督から新しいことを教えてもらう方がよい」
「そうした方が常に成長できると?」
「もちろんだ。強いリーグでプレーすることで、より多くのことが学べる」
今週月曜から始まった代表合宿。
初日にザックが見せたのは守備改革。
ポジショニングから視線の送り方にまで及ぶ緻密な指導は、まさにイタリア仕込み。
わずか4日間の合宿ながら、ザック流を選手に叩き込んだ。
果たして、ザックジャパンはどんなサッカーを見せてくれるのか。
日本がずっと待ち望んだ攻撃的サッカーは、今夜ここから始まるのか!!
イタリアきっての知将が描く、アルゼンチン戦への青図とは。
「代表の試合数は限られている。全てが真剣勝負だ。今回、たまたま親善試合なだけだ。私は選手たちの成長を見届ける義務がある。私の指示に対し選手たちがどの程度できるのかを知っておく必要がある」
「アルゼンチン戦はどんな試合にしたいですか?」
「今回の試合は私にとって重要だ。選手たちを知る上で絶好の機会となるだろう」
「今度の試合は新しい冒険です。がんばってください。ぜひ2014年のあとも続けていただけることを願っています」
「それは分からないね。今はチームを育てる事を考える。やる気も刺激も十分だ」
「ありがとうございました」
「こちらこそ」
前園真聖と中田英寿の対談 2011
劇的な勝利を収めた日本を2人が語り尽くす。
今だから語る、日本サッカーの未来。
「日本で、国内で●●としては4試合目」
「4試合目。いくらもうやめて4年経ってると分かっても、絶対に頭ではどうしても現役の時のイメージがあるし、違うんだよ・・・と思いながら、やっぱり毎回毎回こう試合を終えると、畜生・・・次は絶対やってやると思いながら」
言葉では言いつつも、現役時代と変わらぬプレーを中田英寿。
引退後世界を旅した中田は、現実を見つめて考える。
その重要性に気づいたという。
チャリティーマッチもその一環だ。
「その旅の中色んな人と会って、色んな物に触れて、また新たな発見ってあった?」
「やっぱり、今ね日本が元気がないとかそういう話は聞いたりするけど、やっぱり地方の、まぁ伝統工芸とか農家の人たちって凄いこだわってやってるし、そういう人って凄い強くて、変わったオヤジ居るな~とか」
引退から4年、現実を見つめ、そして考える。
自分が出場しない初めてのワールドカップをどう見つめたのか。
「去年ワールドカップ見てたでしょ?
「はい」
「どういう風に感じました?」
「いい結果出なければ、これはまだでも日本サッカーじゃないだろうと。日本のやっぱり~、じゃスペインはどういうサッカーだ。イタリア風サッカーだっていうのはやっぱり、選手が大事じゃなくて国に対してのイメージがある。日本としてのサッカーが、結果は出たけどまだ確率されてないなと」
日本のサッカーと呼べるものはない。
最初にワールドカップに出場してから12年もの歳月が経つ。
結果を残せなかったわけではない。
しかし、日本のサッカーはこう!だと呼べるものがないのだという。
「すごいボールをよく回して、で、ちょっとシュート外れちゃうなっていうイメージになっちゃってる?逆に言うと。でもそれは日本のサッカーとは呼べないと思う。やっぱりその勝つため、日本はこういうサッカーをしてくる、相手に分かられててもそれを押し通してやる、そのプレーをやり続けることによって昇華させて本当に強いチームにする」
そんな日本のサッカーを作るために、今もっとも必要な事は何か。
「ずる賢さ日本人ないって言われるじゃない?」
「うーんやっぱりずる賢さっていうのは、サッカーの中って、サッカーって結局90分プロでやってたとしても、ボール触ってる時間はどれ位あるか。本当にもう数分しかない。その時間帯に結局はどういう結果を出すか。やっぱりマークを外す時、じゃ相手を交わすとき、まぁそういった所でどういう駆け引きをするか、その時間帯をいかに使うかがそのずる賢さであって、逆に言えば89分死んで止まってても、1分で3点取ればいい」
日本に必要なもの、それはずる賢さ。
勝負所で力を発揮するためのプレー中の駆け引き。
かつてそれを持っていたのが中田だった。
そして今、それを次ぐものが居るという。
「やっぱり、そうですね~。香川見てて面白いですけどね。やっぱりなんか凄いショットを、メッシを思わせる所もありつつ」
それは香川真司21歳今シーズン移籍したドイツでの活躍。
昨日の2ゴールで一躍日本の救世主。
そんな香川を中田はあの、メッシと重ね合わせている。
上手い上に、やっぱりそのずる賢さが、何かこのタラーンとやってる、力抜いてやってる時間もありつつ、でもこの時には凄いトップスピードで上手くやったりとか、何かすべてが全力で全力で行ってる感じだから。ただ、メッシってなんか、抜いてる所も凄いある。その脱力からのトップスピードがあるからこそ、あの~緩急があるから。やっぱりその辺をよりやると、必殺仕事人じゃないけど、彼はやっぱりそういう能力があるだけにゲームメイクって選手よりも、やっぱりそこの、仕留める?人間になってほしいなって気はしますね」
そして、イタリアでプレーした中田にとって、この男への期待も高い!
「うーん、ザッケローニ監督はもう、イタリア人の中でもやっぱり凄いまじめな監督。やっぱり、彼はどちらかというと、ちょっと下、中堅チームを上位に持っていく、そういう伸ばす力っていうのはすごいあると思うし、そういう意味では日本代表にとってもいい監督だな~とは思いますね。今やってるね、アジアカップがあってっていうので結果を出さないとまた、色々言われるだろうしななんて言いながらも、だけど彼の考え方は結構長いスパンで考えてるっていうのはすごい受け取れましたね」
アジア王者が見えてきた日本。
ザッケローニはどんなサッカーを見せるのか!
「中田さんだからこそ言える、愛があるんですけどちょっと厳しいコメントもありましたよね~?」
「まぁ、そうですね。まぁらしい話がありましたけど僕が印象に残ってるのは、日本のサッカーがまだ確立されてないと、やっぱり相手に合わせるんじゃなくて、自分たちが主導権を握りながら戦って行く、どんな相手でも。まぁそこがね、やっぱり今後ザッケローニ監督に求められていく所じゃないかなと思うんですけどね」
落合監督が語る日本一への道
「だからそれに対して、あの~なんていうの、まぁ来年になるけども、5年間このチームを例えば指揮した。それで、もう1回やってくれよって言われれば、分かりましたってやるだろうし、お疲れさんって言えば、はい、ありがとうございましたって。こういう場を与えてくれて。で、一応その監督っていう立場、その仕事をしながら自分でも色んな事をその~、勉強にもなってるし、だからみんなやめる時っていうのは恨み、辛み言って辞めて行くじゃない?俺4球団歩いて来たけども、その恨み辛み言った事は1度もないよ」
「うーん」
「この狭い業界だからまたどこで世話になるか分からない。だから、辞め際だけはキレイに?やめようと思ってるし、だから、そこをなんていうの?あの~これはうちのコーチ連中にも言うんだけども頼むからお前ら、選手の方を向いて野球をやってくれと。球団、フロントを向いて絶対野球やらないでくれと」
「うーん」
「で、それだけはお願いしてあるしね。だから、何て言うのかな、こう、自分の中の割り切りかた?ここが出来るか出来ないかじゃないのかな?」
「これ何が来たの?」
「は~い。こちらの赤いボタン押してください。」
「え?赤だろ?」
落合監督は選手にとってどんな人なのでしょうか?
「まぁ、結果を残さないのはダメだっていう感じですね。出来なかったらファームに行かされますし、
出来るんだったら1軍においてくれる監督だ。そういう所ははっきりしてる監督だと思います」
厳しい?
「そうですね。はい。」
「監督さんは、なんていうんですかね?僕が本当すごい変なピッチングをしてても根気良く使っていただいてるんで、また来年はもう少し計算出来るようなピッチャーになって、少しは監督をそうですね、安心安心させれるようないいかなと思ってますけど。はい」
「1年目より2年目、2年目より3年目と、どんどんしゃべらなくなって行ったというか、怖いですけどね。怖いですよ。やっぱ何か言っていただいた方がね、楽ですけど、何も言わないっていうのはやっぱり怖いですよね。どう思ってるから分からないですし。うーん、ね?ちょっと行き詰ってきたんで、来年以降はい、アドバイスを欲しいと思ってます」
「え~、来年5年目になりますけども、もう一度最初に監督が来られた時位の気持ちになって、キャンプを過ごしたいと思います。え~最初に来た時の、あのきついキャンプ以上のキャンプを来年は自分でもやって行こうと決めてますので。ゆっくり監督が寝れるように、しっかり働きます。来年こそよろしくお願いします」
「いい事言ってんじゃん!」
「いかがですか?」
「えぇ?」
「この選手たちの、監督に対する言葉」
「あの~裏を返せば、正当なる評価をしてるという意識はしてもらってるっていう意識はあるんじゃない?」
「うん、ダメだったら落とされるって、当たり前の事なんだけども。でも、井端のね怖い。何もしゃべってくれなくて怖い!」
「いや、それだけあいつの事に関しては、もう一人前扱い?してるって事よ。」
「うん」
「でも寂しがり屋だからみんな!野手は!ピッチャーとはほとんど会話はしないんだけどね。野手はみんな寂しがり屋」
「でも本当、落合対する怖さというか」
「優しいのにね~?」
「いやいや、でも1番あの~、本当僕は選手から生の声を沢山4年間聞いて来ましたから~。やっぱり怖い。野球がやれなくなる怖さ。チャンスくれるんだけど、本当ダメだったらパッと切られるっていう怖さはね。井端は行き詰ってるそうです」
「何で行き詰るの~?」
「アドバイスがほしいって言ってましたよ」
「何の?結婚の?」
「でもやっぱ1年目が強烈だったんだろうね?やっぱこう、荒木なんかでもこう、1年目はこう、本当きつかったっていうのと、それがあるから今があるというね。今ちょっと自分でも生ぬるいっていうか、抜けてる部分があるっていう感じだよね。もう1回ちょっとこう、鍛え直すというかね」
「でも彼らはもう独り立ちしてくれないと、困るんだけどね。まだその監督の言葉とか何かに左右されてるようじゃ、心元ないんだけどな~。もう一本立ちしなよ早く」
「うーん」
「来年のキャンプっていうのは、もう一回主力を中心に鍛え上げていかないといけないんだろうなと。自分の目の届く範囲でね。それで見てるようで見てない、見てないようで見てる、その視線が彼らには必要なんだろうと思う」
「分かるね。あんまり見られてるとやっぱり、選手ってね信用してないのかな?と。でもね、全然見てないと大丈夫かな?っていうね、ちょっと抜いたりもするしね~」
「完全にほったらかしだったからね」
「うーん、確かにそうやったね」
「そういう距離感が難しいんですよね~?」
「そう!選手分かってるからほとんど今、ドラゴンズの選手は」
「本当寂しがり屋。何でこんな寂しがり屋なのかな~?って思う程寂しがり屋」
「俺ね気になるのがね、やっぱ山本昌っていうピッチャー。後7勝?」
「はい」
「多分結構今しんどいかも分からない、監督としてね。やっぱ200勝させてあげなくちゃいけないとかね」
「それはしんどいでしょ」
「いやだけど、結構使い方見てると、なんかこう、愛情がないというか、這い上がって来いよみたいなね」
「当然だよ」
「そんな他のピッチャーに迷惑かけて、お前の為にやってるんじゃないよっていうね」
「そうだよ?」
「そういうのが、ビンビン伝わってくるのよね。だからあえてね、山本昌には、やっぱここまで来たら当然200勝してほしいよ?してほしいけども、あえてやはりこう、手を差し伸べない」
「うん」
「その差し伸べる事によって、他の岩瀬とか、セットアッパーの岡本だとか平井だとかあの辺が、疲れが出るよね?」
「だから、後7勝だったら自分で這い上がって、自分の手で掴まないと!だって、まぁこういう席で本音言っていいのかどうか分からないけども、昌の為にチーム犠牲にする訳にはいかないんだよ」
「まさにその通り!」
「お前それやめろってもう!!」
「この4年間を過ごされてその~、落合監督の目指す野球っていうのは、どういう野球になるんですか?」
「まだ半分も来てない。俺が理想と掲げる野球だったら、ピッチャー全部三振取るだろうし、誰も1人もアウトならないで?永遠と続くんじゃないかと思うからね~」
「でも三振は取れんかったけどね~。日本一決めた時は完全試合じゃない!」
「いやそうだけど」
「うん」
「だからゲーム終わらないんじゃない?理想論かかげたら。打線は打ち続けて誰もアウトにならないだろうし、ピッチャーはみんな三振と取って帰ってくるだろうし。そういうゲームなんてありえないんだけどね?やっぱある程度、それを目指さなきゃいけないんじゃない?」
「究極はそこ?」
「だと思う。バッターは全部ホームラン!」
そして来シーズン
「では想いというか心というかね!」
「想い?」
「今年53年ぶりの日本一になりまして」
「あ~想いね!もう、もう他に書くことないでしょ。日本二とも書けないし、世界一っていうのもないし、
我々が目指す所は、日本シリーズで勝つ事しかないんだよね。それを色紙に書けって言えば今年勝ってる訳ですから、来年もまた勝とうよという事で、もうこれしかないんだろうと思います」
「自信は?」
「自信?それは100%ありますよ!」
「おぉ・・・」
「また日本ハムとやるのかな・・・」
「そうなりたいね~!嫌だろうけど」
「嫌だね~!来年も日本ハムは」
落合監督が語る日本一への道 4-6
「体を起こしてやらないといけないから。で、彼らは、監督がなんでこういうノックをしてるのかなっていうのは理解しる。朝早いし、デイゲーム慣れしてない。だから、一汗かかせて、それで目覚めさせてゲームに入れようっていう風にしてるんだっていうのを、理解してボールを一生懸命追うんだよ。で、届かないっていうのは分かってるんだよ、届かない所に打ってるんだから。でも、そこまで行けば届かなくてもある程度体には刺激があたえられるっていうのは、彼らが分かってるもんだから一生懸命それを追いかけて、別にスルーしたって構わないんだよ。何で取らないんだっていうのは絶対言わないから。で、中村にそれやったらふてくされたよあいつ。あ~理解してないんだって」
「それは監督が打ってる球に対してふてくされたの?」
「うん。ふてくされっていうかそういうね」
「態度に出たっていう感じだね、うん」
「おっかけ~、ポンッて行って諦めるっていうか、うちの野球っていうか、今のこの~今日のゲームの状況っていうのは、まるっきり理解してないんだ」
「なるほど」
「あ~これじゃダメだなと思いながらね」
「うんうん」
「ノックで探られたんですね?」
「それって、選手作り上げてく時っていうのはそうだもん。見てて分かんないから、こいつはどこまで動けるんだ?どこまでは大丈夫なんだ?じゃ、我々が思っているその一線まで来てるのか来てないのかっていうのは、自分で試してみて、あ~こいつだったらちょっと目があるなと思えばこっちも必死になるし、これはただ単に練習やらされてるんだなと思えば、後はお前らに任すよっていって、俺はもうノックバット振らなくなるしね。だから、最終的なその~試験をやってる様な場所?で、それを、理解出来るやつは上手くなって行く。やらされてるやつは、やっぱそこで終わってる」
「確かにね~」
「もう、キャンプ行ったってね、もの凄い量のノック?もう信じられない。もうね、受けるのもそうだけど、打つのもね、本当ね、朝から晩まで野球漬け。これはね、凄いな~と思うね」
「梨田監督も来年はやらなきゃいけない?」
「いや、ここはそんなにやらないよ」
「うっふっふっふっふ」
「ある程度下地が出来てるから」
「で、それで紀が、他の選手と比べてそれが出来ず、その~まぁ慢心とは言わないのかも知れませんけど、レギュラーとして出られる所をやっぱり、バンッと変えた訳ですね?」
「いや、だから近鉄時代の中村に戻ったんだよな?」
「そうだね」
「あの時期に中村紀をとって、他の選手とのバランスって言うんですか?そういうのはかなり難しい、難しいというか 、ある程度気配りされた所はあるんですか?
「一切ない。力の世界。泣き言言うやついらないもん。ね?泣き言言って能書き垂れるんだったら練習しろって。そいつを追い越して行くだけのものと掴みとれって。そういうメンバーだけが、あそこへ出られるんだって」
「落は選手とは部屋でしゃべったり、部屋に呼んだりしない?」
「しない」
「グラウンドの上だけ?」
「よっぽどなんかあった時以外は」
「それは怒る時?」
「ん?ううん。本人が悩んでる時。だから飯食うこともなければ、外に歩く事もなければね。そこはもう、コーチ連中にも一切言ってあるから。だからこういう風に自分で囲うなって」
「あぁ、なるほどね」
「まずいい事ないから」
「うーん」
「本人が悩んでるっていうのは~」
「もうすぐ分かる!もう分かりやすいうちの選手は」
「あぁ、そうですか」
「だから、そこのなんていうの、SOSを出してる時にそれをこっちがちゃんと見といてやるか」
「そのSOSでもう完全にSかOまでか、最後のSまで行くか」
「最後まで行かなきゃだめだな」
「あぁ~全部全て?3つ行かないと、手助けしないと」
「行かなきゃだめだね。うん」
「うーんなるほど」
「でなきゃ」
「これは~人によってね」
「聞く耳もたん」
「あぁ~もうエスオー位まで行くとちょっと早すぎて」
「別にまだ言われたかないやって。ね?」
「なるほどな~」
「所があるだけに、俺はもう何していいか分からないから、誰か助けてくれよって、頭が真っ白になった時点で初めて人の意見を聞くから。それまではほっとけばいいの」
「なるほど」
「交代の時に監督が自らね、マウンドへ行ってボールっていうね。あそこでどういう話してるのかは分からんけども、なんか、ニコッと笑いながらとか、たまにはもう。でも、あんまり嫌な顔しないよね?
ヘラヘラっと言って、ポッボール受け取って交代とかっていう、そんな。ずっと続けてるよね?代える時ってのは」
「あぁこれはね、一番ブーイングを受ける場所?ね?いいとこどりだけしちゃいけないって監督は」
「あぁ」
「一番嫌な役割っていうのは、自分がしなきゃいけない。コーチにやらしちゃいけない。ピッチャー交代を、打たれた奴を何でここまで放らすんだとかね?何でこんなピッチャー使うんだ!って言われるのがさ、監督で十分だって。だから、その罵声を浴びに行ってるだけ。使うの監督だ!」
「落合流ってなんなの?」
「何もない」
「え?良く落合流って、いや、オレ流からこう、落合、中日流っていうのと、落合流ってのと来てるじゃない?だから、本当の落合流ってなんなのかなって」
「あれはマスコミの方でしょ」
「いやだけど~、それをちょっとこう、色付けてくとどんな、枝葉をつけていくと、あぁ、こんなんがオレ流なんかな~というね。そういうのって聞きたいよね?あんまりしゃべらないから」
「要は、選手の一番いいものをどうやって引き出すか。その引き出し方が、多少人とは違って異質に見えるからそういう風に言われてるんじゃない?」
「あのね、そのね、一緒なんだよ。選手のいい所を引き出すという所が。その出し方が違うんだよね。
やっぱり選手ってね、プロ入った以上はね、10のうち1つ2つはすっごい秘めたものがあるんだけども、悪い所を人間ってやっぱり見てしまう所がある。ここだめだ、足が遅い。そこをやっぱりね、いい所を見てあげようとするんだけども、出し方が違うんだよね、引き上げ出し方というかね」
「だから、何かがいいものがあってこの世界に入って来た。悪いものが目について入って来た訳じゃない。いいものが、ね?みんなの目に止まって入ってきたの。それをどうやってその選手に表現させて、上手いことこっちが使いきるか、その目を持たなきゃいけないんだろうと」
「うんうん」
「勝つためにどういう事をしなきゃいけないっていう、その方向性を出すのが監督であり、それを手助けするのがコーチであり、それで自主的に練習するのが選手なの。選手は自分がレギュラー取るために、どうやって一生懸命野球の事考えて、自分の生活を考えて、やるか。でも、その方向付けをきちっとしてやらないと、彼らはどこに行っていいか分からない集団だもん。そんなになんていうの、野球の事を知ってるわけでもない、頭がいいわけでもない、決して我々が頭がいいわけでもなんでもないの。ただ、その責任はチームを預かった人間にはあるっていう事。だから、難しい事は何もさせてないし、しようとも思わない。練習しないんだったら練習やればいい。で、どうやったら上手くなる?練習方法ってないのか?それは考えればいい。それは後、やるかやらないかは選手次第。やったやつはレギュラー取る、やらない奴はユニホーム脱いでもらう。そんな簡単な事でいいんだろうと思う。だから難しい事はさせません、俺も出来ないし。要は、自分の与えられた仕事を、
ね?きちっとその~、全うするかしないか。もう自分のなんていうの、全精力っていうか全てを傾けてそれに没頭するかしないかでしょ。雑念ないもん」
「うーんないね」
「そんな暇ない」
「うん」
「僕あの~、今日この場を借りてじゃないんですけど、ず~っと聞きたかった事があって、落合監督が大学から1回野球を離れられて、で、一説によるとプロボーラーですね、ボーリングの方ですね。
目指された時期があって、で、そこからまた社会人企業に入って、野球のその本格的な野球の場から何年位遠ざかったんですか?」
「5年」
「5年ですか?」
「うん」
「丸5年遠ざかって、で、その時期のなんていうんですかね、野球に対する情熱だとか」
「まるっきりなかった」
「でもなんでこうなれたんですか?」
「えぇ?なんでだろう」
「そこから丸5年、現場というか野球界から離れて、で、社会人企業で大活躍して、プロに入って大活躍して」
「うん」
「っていう、ここまでの経緯っていうのは、ご自分ではどう考えてますか?
落合監督が語る日本一への道 3-6
選手同士が互いに競い合い、自ずと成長する事を期待していたのです。
「誰がいいとか誰が悪いじゃなくて、生き残りをかけてやっているっていうのを。選手が答えを出してくれる。こっちが答えを出すっていうよりね」
キャンプ中、ベテラン選手には意外なものを用意しました。
1日の練習メニュー。あえて何も書かず、白紙のまま貼り出しました。
自分に合った練習方法を考え、実行してほしい。
落合監督の現役時代のような、自発的な行動を求めたのです。
「自分のペースでやらしてもらってるんで、何とかこう、もちろんこうね、責任感も出てくるし」
「しっかりやらなきゃいけないっていう気持ちにはなりますね」
徐々に実勢が芽生えて行った選手たち。
居残りで練習を志願する選手も増えて行き、練習量は12球団1と言われるまでになりました。
落合監督がとても大切にしているのが、時折選手に語りかける言葉です。
落合選手の言葉を心の支えとしていました。
オリックスを退団して、今年テスト入団から新たなスタートを切った中村選手。
早く結果を出さなければならない。
大きなプレッシャーを感じていました。
そんな時落合監督にかけられた一言は、意外なものでした。
「あまり期待してないから」
「あまり期待してないっていう風に、はい、言われたんで。その方が楽になりましたね。期待の裏返しかなっていう風に思って、その事を何とかあの~とってよかったなと、チームに呼んでよかったなっていう風に、最後に言われるように精一杯頑張って行きたいなって思います」
独自の理論で選手を育て、チーム力を高めて来た落合監督。
53年ぶり、日本一の裏には、4年がかりのオレ流チーム改革があったのです。
「まぁあの1年目の~就任が決まられた年ですね~で~一切補強されませんでしたよね?で、オレはまず見るんだと。自分の目で確かめてチームを分析していく。それをまさしく1年目のキャンプ、2月1日は全員を一箇所に集めて、で、それはもうまさしく有言実行されて、でもその年のレギュラーシーズンっていうのは、おそらくあの時12球団、1番多かったと思うんですね。選手を1軍で使った人数っていうのは。それでなおかつ、オフシーズンにバサッとユニホーム脱がせたじゃないですか?あれはあの~選手から話を聞くと、チャンスはくれる、見てくれる、だけど本当の厳しさって言うんですか?手を上げるっていう厳しさよりも、あぁ、野球が出来なくなってしまう、こんな恐ろしい事はないって、口々に言ってましたけどね。一番怖い監督かも知れないですね」
「そうだろうね」
「はい」
「結構みんなね、あの~すごくその~なんていうのかな~、こんないい選手切るの?みたいなみたいなんで、そりゃ頑張ってる選手沢山居るんだよね。でも中日ではダメだから、やれる所を、チャンスを与えてるわけなんだよね」
「探してやるしかない」
「だからそのあたりをね、やはりこう、監督落合はもう回りからね、すぐ首を切る監督だって言われてるけど、そうじゃない部分もあるんだよね。このあたりまだね、知られてない部分っていうかね。うーん。これあの~今年中村紀洋がね、全然行き場所がなくて、もう、当然俺が元々監督だったから、野球やりたいですと。監督何とか頼みますって言うんで、一番先に落合に電話したのね。で、あの~70人の枠の中に入れないからダメだと言って、色々こう連絡してね、各球団に。で、結局ダメだったの。で、2月のね、9日、10日だったかな。お~い!大丈夫か~?うんいいよ~って。紀、来るかな~?って。いや~、来るかな~?って言われたよって。でもな、普通の登録じゃないんだよ。
育成選手なんだよな。400万だぞ。いいか~?って。で、それで中村に電話したら、いや~!もう是非お願いします!って。で、あの~、監督に連絡してもらうからって言って。そっからがスタートなんだよ」
「そこでばらしちゃうかお前。エッヘッヘッヘ」
「うーん」
「最後まで骨折ったのは誰かっていうのを。ただ、選手としては登録してないよ?それでいいか?って言ったら、それでも、テスト受けるだけで十分ですからお願いしますってね。それで13日来たのかな?」
「そりゃね、5億以上もらってたのがね、400万。100分の1以下の」
「そうですね~」
「でもね~、野球がやりたいやりたいってね、どこもなくてね、もうオリックスに頭下げたらいいじゃないか。それが一番いい事だって。だけどね、紀も頑固というかね、オリックスだけは下げたくないって。もうしょうがないよね、自分で選んだ道だし。でもね俺思ったけども、他のチームじゃなくて、落合の所でやるのが絶対成功するって俺言ったの」
「そうですね~」
「断言したよね?あの時」
「そう」
「お前の下じゃないとダメだよ~。って」
「あれを使えるやつはそうはいないよ」
「でもね、あの~本当にようやってくれたしね、本当に落合の下でMVPになったんだよね?」
「梨田に言ったのはね、1年育成で俺が見るって言ったの。選手の契約するかどうかは分からないけども。で、ファームでゲーム出来るんだから、1年間こういう形で野球をやればあいつも、ね、野球に対する体も戻るだろうと。で、400万なら400万の育成でね、一生懸命野球やってたら必ずどっかで見てる球団があるから、そしたら俺は欲しいっていう所に紀出すぞって。それでもいいか?って聞いたんだよな。」
「でも、その~戦力として何度も梨田さんからの話に断りの返事を出して、で、キャンプでも育成選手、もしシーズン中ある程度頑張っても、他球団にだしてもいい。その感覚だったのが、何がどう変わって行ったんですかね?実力だけのものですか?」
「いや、やっぱり必死こいて野球やりたいっていうのと、あいつが変わったのは甲子園から。甲子園で俺1時間説教したんだもん。お前このままだったら野球終わるぞって。で、今のままなら使う気ないからねって。で、色んな事を話しながら、あいつ泣いてたけどね」
「それ8月?」
「かな~。」
「もうショボーンとしてる時」
「7月だ」
「7月?うん何かね、練習見てたらね、もうショボーンとしながら練習してる時あったんだよね」
「オールスター前だと思う」
「やっぱりね、粗治療するんだよ粗治療」
「梨田なら絶対しないと思う」
「あっはっはっは」
「で~、本人の中に、本人の中に俺はあったかどうかは分からないけど、俺はもうゲームに出るんだ。出れるんだっていうものがね、やっぱりちょっとずつ出てきてる時期があったの。で、その時期ってのがやっぱあるの。うちはどうやってもデイゲームが弱い。で、交流戦の時に大阪ドームでね、オリックスとやってる時に、ナイター明けのデイゲームかな?で、谷繁、井畑、荒木、森野、こいつらをその、練習中に左右に振ってたんだ。ノックで」
落合監督が語る日本一への道 2-6
そして第5戦、落合監督が先発に任せたのは山井。
故障で長い2軍生活を過ごした男が、大一番で力を発揮します。
8回まで1人のランナーも出さないピッチング。
シリーズ史上初の完全試合なるか。
期待は最高潮に達しました。
所が9回、落合監督がピッチャー交代を告げます。
完全試合目前でまさかの降板。
しかし、山井に未練はありませんでした。
「勝ちにこだわったっていうか、日本一になりたいって気持ちしかなかったです」
守護神岩瀬が3人で締めくくり、パーフェクトリレーで日本一を決めました。
大舞台で最高のプレイを見せた選手たち。
監督就任から4年、チームはたくましく成長しました。
「まぁ、良くぞここまで、あの~、耐えて精神的にも強くなったな~っていうのが、実感としては今の今の感想です」
「えぇ、阪神との戦いの中でチームがガラッと変わった。でも落合監督は何もおっしゃられなかったっていう事を聞いたんですけども?」
「一言も言ってません」
「うーん」
「言っちゃまずいと思った」
「うーん」
「まぁ、ウチのチームの特徴っていうのは、他の人がね、例えばコーチだとかOBだとか、何か言ってもね、そんなに反応はしない。監督の一言に敏感に反応するチームだから。だからこっちも言葉を選んで喋らなきゃいけない」
「それはいつ位から感じられたんですか?」
「いや、それはもう入った時から」
「うーん」
「まぁ後山井は、そうやってシリーズで8回終わった所で、まぁ色々賛否両論というか、色々言われてもう言いたくないだろうけども」
「100%言いませんですよ。何があったって言いません俺は。そうやて4年間このチームを作り上げて来たんだもん」
「いやいや」
「そりゃね、恩情だとかね、そういうあれじゃなくて、うちの最高の勝ちパターンはあの状況で山井に行けって言ってたら多分打たれてるだろうと思うし。潰れてなくても。あのプレッシャーに耐えれる子ではないだろうと」
「やっぱマメとかハトとかあったんでしょ?」
「ある」
「まぁでもね、普通で考えて俺と落の関係でそういう風に考えると、当然変えるだろうなぁと、絶対変えるだろうなぁと思ってた。うん。これはもう。」
「何でもなくても変えてると思う」
「うん、当然やと思う」
「5対0だったら分からん」
「うん、点数とかね。後、シーズン中にもしそういうケースがあったら?」
「シーズン中?」
「どうでもないケース。普通に今日は負けても勝ってもいいよっていうようなケース」
「だったら山井に行くでしょ」
「行くね。だからその辺がね、もうすごくあってるなって思って。まぁ他の人は色んな事言ってたけどね。当然変えるだろうと。そこの前に行くまでのプロセス見てると、ね、阪神クライマックスシリーズでも、一回3分の1、2って岩瀬がずっと言ってる訳」
「イニングまたぎましたしね~」
「そう!そういう事考えると、当然交代なだよね。うん」
「梨田監督の時でもそうですか?」
「変える。当然変える。その時聞いてるもん、電話でどうする?って」
「その日で終わらせたいんだもん」
「そうだね」
「北海道に行きたくないんだもん」
「だから逆に岩瀬が、あの、まぁちょっと大げさかも知れないですけど、チームを救ったというか、完結させたっていう意味では僕、すごいクローザー抑えだな~っていうのは思いましたけどね」
「だからそこを何でクローズアップしないのかな?って。何であそこがクローズアップされてね。あそこを抑えた岩瀬に何でスポットライトをあげないのかなって。俺、それが気に入らないっていうか気分悪いっていうかさ。あ~野球って事を考えてないんだろうなって」
「今日はだからもう岩瀬に。信頼してますよと」
「もうとにかく全てにおいての、安心感って言ったらもうあそこは岩瀬しかなかったんですね~」
「だからウチの戦い方っていうのは、8回までどうやって1点勝って終わらそうか。9回で1点勝って終わるんじゃない。8回までどうやってこのゲームを勝って9回に入って行こうかっていう野球だから。俺おそらく上原でも藤川でも打たれたろうなと思う。あの状況でキチッっと抑えて来るっていうのは、まぁ今のプロ野球界の中では岩瀬だけだと思う。そりゃ分かんないよ?分かんないけどね」
「現場のトップとしてやってこられた中でも、何か、あぁやってよかった、楽しいなっていう部分ってどういう所なんですか?僕はちょっと経験ないんですけど」
「楽しいなっていうのはないよ俺」
「野球に対しては好きな事だからもう当たり前のように野球界には居るっていう感じですか?」
「何でこんな苦労しょわなきゃいけない、人の事で自分があんだけ、あのぅ、しんどい思いしなきゃいけないのかなって、逆に考えるよね。俺今年初めてだもん、薬飲み始めたの。寝れなくて。3年間なかったの。」
「はい」
「今年、俺とピッチングコーチ2人」
「いや、それが普通やと思うよ」
「えぇ?」
「それが普通やと思うよ」
「なんでこの3年やって4年目にしてみんなこんな選手の動きが悪くなっちゃったんだろう。どこが間違ってたのかな?って考え始めたね。それで今年のキャンプからピッチャーが悪いっていうのは、ピッチングコーチも俺も知ってた。で、それがあるもんだから、ピッチングコーチと俺と2人で初めて、
普通に関係なく寝れる人間がさ、眠剤飲みながら1シーズンやったっていう。へぇって思いながら。自分じゃ不思議でしょうがないもん。」
「うーん」
「でもそれが、あのビールかけで全部解消されるっていう」
「あの一瞬で?」
「あの一瞬で、解消されるんだよな!お前言っていいだろ?」
「3回ね!俺のうち3回だもん!」
「じゃその一瞬、ビールかけ、優勝、その一瞬ですか?」
「あの一瞬!それで、あれが終わったと同時に来年の事考えてるもんな」
4年間で、リーグ優勝2回。そして、日本一1回。落合監督は、どのようにしてドラゴンズを最強チームに育て上げたのでしょうか。
そこには、現役時代から変わらぬ、一貫した考えがあります。
現役時代、三冠王を3回の大記録を達成。
神主打法と呼ばれた独特のフォームは、独学で研究を重ねて編み出しました。
トレーニングにも独自の発想で取り組みました。
当時、野球界ではあまり例のないユニークな練習方法を次々と取り入れます。
プロは、自らの判断と責任で行動すべし。
オレ流と呼ばれたスタイルを貫きました。
現役引退後に書き上げた一冊の本。
指導者はどう育てるべきかまとめたものです。
この独自の理論によって、ドラゴンズのチーム改革は進められました。
4年前、監督となって最初の春のキャンプ。
まず、練習環境を見直しました。
10人が同時に投げられる、特大のブルペンを作ります。
ここで、練習の様子をひたすら見守りました。